古代ギリシャの文化!「宝飾芸術」その2
トロイの遺跡を発見した後、シュリーマンは1876年、ミケーネの王宮の発掘にも成功。
17本もの縦坑の墓地から発見された金銀製品は、総計で13.5キロにも及びます。
そのなかで最もユニークなのが、死者の顔にかけたと思われる金製の仮面状の装身具。
思い込みの激しいシュリーマンは、これをトロイ戦争でギリシャ軍を率いたアガメムノン王纏のものと決め付けたが、実はそれよりも300年以上も昔のミケーネ時代のものでした。
同様のものが6枚発見されていることからして、一定の地位以上の死者への礼儀であったのでしょう。
作りとしては簡単なもので、金の板をルプセによって作ったものにすぎません。
このほか現存するジュエリーには、人物像や神と人々の集まり、動物などを金の板の表面にインタリオ状に彫り下げたシグネット・リングと呼ばれる指輪があります。
これはその後もヘレニズム期まで作り続けられたが、金だけによるものが中心で、彫りは鋳込みではなくすべて手彫りです。